oblivious おまけ02
翌々日研究室に行ったら酷い目に合った。
「あっハンジ先輩! おはようございます」
「うんおはよー。先生は講義?」
「はい。あと教務の方に行くから5時くらいまで戻らないって言ってました」
「そっか。じゃあ勝手に資料漁ってよーっと」
「コーヒー飲みます? ちょうど淹れようって思ってたんですけど」
「あ、それじゃ貰えるかな?」
「はい」
「ところでハンジ先輩。リヴァイ先輩とはうまくいったんですよね?」
「へ?」
「昨日2人で手を繋いで歩いてましたよね!」
「え。あ、えーと。うん。まぁそのー、うん。一応…」
「きゃー! やっぱりやっぱりそうだったんだー!」
「すっごーい! おめでとうございます先輩ー!」
「あ、ありがとう? ていうか、貴女たち、リヴァイのファンじゃなかったの?」
「そうですけど、私たちは本当にファンってだけですもん。ハンジ先輩って背が高くてかっこよくて、リヴァイ先輩とお似合いだから。2人でいるの、すっごく絵になります!」
「応援しますからね、先輩!」
「は、はは、そう? ありがと…ね?」
「やっぱりさすがですよねー。2人ともかっこいいし、やっぱり大人だなーって思っちゃいます」
「はぁ、大人? 貴女と1つしか変わらないんだけど」
「だって昨日、ハンジ先輩ったら、一昨日と同じ服で登校してきたじゃないですかー!」
「ぶふぅっ!?」
「それってそういうことですよね?」
あああれはええとそういうことだけど私がリヴァイの部屋に泊まったりラブホ泊した訳ではなくとにかく服を着なきゃって慌てて床に落ちてた昨日の服をそのまま着てしまってそれで着替えないまま登校しちゃったからで、寝たのはあくまで自分の部屋なんですよええまぁそういう行為は致しましたけれども!
とはさすがに言えない。
「いやあのそれは、別に、ほら私着替えるのも面倒で2、3日同じ服着続けてることもあるから」
「えーでも、そういうのって実験の追い込みの時くらいですよねー? それにハンジ先輩はそれでも、リヴァイ先輩まで同じ服だったんですから、ね?」
「そうだよねー?」
「…ここに入ったのなんて一瞬だったのに、リヴァイの服なんてよく覚えてたね、貴女たち」
「あー否定はしないんですね? やっぱりそうなんですねー!?」
「きゃーやだー!」
「…」