oblivious おまけ01
雑談の流れでハンジさんの誕生日の話になった模様。
「お前の誕生日…ね。目黒寄生虫館にでも行くか?」
「えっ!? 連れてってくれるの、マジで!? うわすっげ嬉しい!」
「…嬉しいのかよ」
「だって目黒寄生虫館だよ!? 古今東西の寄生虫を間近で堪能できるんだよ!? 何度行っても飽きないよー。あーもーどうして私の誕生日は9月なのかなー早く来い来い誕生日!」
「何度って…おい。行ったことあんのか」
「あるよ? 2回だけだけど。でも両方1人で行ったからさー、誰かと行くの初めてだし。リヴァイと博物館なんて行けると思ってなかったし。あー楽しみ!」
「…(まぁ、喜んでるならいい…か?)」
「あと行ってみたいって言ったら、スミソニアン博物館だね!」
「スミソニアン? アメリカだったか」
「そ。アメリカ。すっごいんだよー、ありとあらゆる分野の博物館の複合体だからね。1ヶ月かかっても全部は回りきれないだろうさ。1年でも2年でも泊り込みで堪能したいね!」
「1年ってお前な、そこに住む気か?」
「可能なら住みたいよ」
「いっそそこに就職した方が早いんじゃねぇのか」
「就職もいいかもね。ま、現実的な話、あそこに行くなら大学生の夏休み丸々を使って〜とか、定年退職後の老後の楽しみに〜とか、時間がたっぷりある時じゃないと堪能し切れなくて物足りないだろうさ」
「老後の楽しみ、ね。そりゃまた気の長い話だな」
「焦らされたら焦らされるだけ楽しみが増すってものだよ、リヴァイ」
「そうかよ。…ま、いずれそこにも連れてってやるよ」
「え、ほんと?」
「それこそ老後になるかもしれないがな」
「…なんかそれって、壮大なプロポーズみたいだね。老後まで一緒にいよう、老後もずっと一緒に過ごそうって」
「お前がそう思ったらそうなんじゃねぇの」
「投げやりだよリヴァイ。…うん、でも、ありがと。大好き」
ちゅー。
「っ、現金な奴だなお前…っ!」