小話帳

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 基本的に書きなぐったブツの収納場所。オチのない話も有り。
 Fate(原作が18禁)とエロっちぃ話はネタバレ機能で隠してます。

  ハッピィバァスデェェェェ(TIGER & BUNNY/兎虎)
2013/10/31 ◆ その他・アニメ
「バニーちゃぁぁん、ハッピィバァスデェェェェ」
「…。そんな悲痛な顔で誕生日を祝われたのは初めてですよ。何なんですか一体」
「何もないよー? いやーおめでたいなーあははー」
「何もない訳がないでしょうに…。で、その、ピンクで可愛くラッピングされた包みは、僕へのプレゼントと思っていいんですか?」
「もっちろんだよ〜? お前へのプレゼント!はい!」
「はい、ありがとうございます」
「大切にしろよ〜?なんたって楓からのプレゼントなんだからな!」
「楓ちゃんからの? …ああ、そういうことですか。ありがとうございます、大切にしますね」
「ううっ…楓…。パパの誕生日は電話をくれたのに…電話をくれただけだったのに…! バニーはこんな大きなプレゼントだなんて、パパは…パパは…っ」
「そういう年頃なんでしょう。あと何年かしたら親の大切さを実感できるようになりますよ」
「…ほんと?」
「それまでに決定的に嫌われなかったら、おそらくは」
「うわぁぁぁ楓ぇぇぇぇ!」
「泣くなら外に行ってくれませんかうるさいです。…わあ」
「あっこのやろ、早速開けやがって! 何が入ってんだ教えろ!」
「手紙とマフラーですね。これから寒くなっていくから、風邪ひかないで下さい、と」
「おお…流石はパパの娘だ、なんて気が利いていて可愛いんだろう! …手紙は何て?」
「手紙の内容を知りたいなんてプライバシーの侵害ですよ、と言うべきところですけど、今回はいいかな」
「? 何書いてんの?」
「一部抜粋しますね。
 お父さんがいつもお世話になってます。あの通りダメダメなヒーローですけど、誰より一生懸命です。これからもずっとずっと応援しています、お父さんをよろしくお願いします。だそうですよ」
「…! 楓ぇぇぇぇ!!!」
「っ!? ちょっ、何抱き付いて…苦し…」
「パパ、頑張るからな! 頑張ろうなバニー!」
「だから僕はバニーじゃないと…ぐ…」



「ところで。虎徹さんからはプレゼント、いただけないんですか?」
「あっ」
「…コンビ甲斐がない人ですね。僕は貴方の時にちゃんとプレゼントしましたよ」
「やっ違う! ちゃんと用意してるって! ただそのー、家にだな、そのー」
「楓ちゃんから預かったプレゼントに心が折れて、忘れてきてしまったってことですか」
「そう! そういうこと!」
「…はぁ。まったく。やっぱり子持ちは子供が1番難敵なんだな…」


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 バツイチ子持ちをモノにする方法を青薔薇ちゃんと日々研鑽しているとか何とか。
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