「全生物編」の続きみたいなものです。
つまり性的な考察であり、またもや直接的な単語がバカスカ出てきます。年齢制限は特に設けませんが苦手な方は回れ右して下さい。
それでも良いと仰る方はどうぞ。
麒麟ってセックスが出来るんでしょうか?
初っ端からすみません。しかし私の言いたいことは正にこの一言に尽きるのです。
私達の世界の常識で考えるならば、麒麟は自分の子供を残さないからセックスしなくていい、する必要がない、だから出来ない、ということになるでしょう。ですが「全生物編」で語ったようにあの世界のセックスは繁殖とは無関係です。無関係である以上は子孫を残さない存在の麒麟もだってセックスが出来てもおかしくないと言えるでしょう。
生殖器の有無も気になりますね。あるのか、ないのか。出来るなら絶対にあるし、出来なくても形だけはあるかもしれません。
麒麟の生殖器の有無を確かめられないのが残念です。
(無茶言うな…)
景麒×陽子をプッシュしてる私としては勿論麒麟もセックスが出来る方がありがたいです。
作中で2人の後朝シーンを拝めたらこの疑問は解決し、私も狂喜乱舞なのですが、おそらくその日が来ることは万に一つもないでしょう…。
王に関して気になっていることは、「王は子供を得ることが出来るのか?」です。
「独身で即位すると結婚は出来ない」「既に結婚していた場合は伴侶と子供も仙籍に加える事が出来る」
とは作中で明記されていますが、「既婚で即位した王が即位した後に新たに子供を儲けることが出来るか否か」は明らかにされていなかったと思います。
「風の万里 黎明の空」で遠甫は「子を持てない」と陽子に語っていました。が、これも「即位後は結婚出来ない」→「だから伴侶を持っても野合になる」→「従って子供も出来ない」という話の流れで、既婚で即位した王が即位した後に新たに子供を儲けることは出来ない」とは語っていません。
独身の王は
延王、供王、景王、
伴侶の存在が明らかになっていないけれどおそらく独身と思われる王は
泰王、氾王、采王、廉王、
即位時に子供を儲けていた王は
宗王、
不在・もしくは不明な王は
峯王、塙王、劉王、舜(王号不明の為国名)
これらの中で新たに子供を儲ける可能性があるのは、宗王と、未登場の劉王、舜、そして新たに即位する峯王、塙王の5人の何方かになります。
これらの王は今後即位後に子を儲けてくれるのでしょうか、それとも不可能なんでしょうか。可能か不可能かだけでも知りたいものです。
結婚ってゆーか、ぶっちゃけ性的な考察です。直接的な単語がバカスカ出てきます。年齢制限は特に設けませんが苦手な方は回れ右して下さい。
あと考察と言っても結論は出てません。その点はご了承下さい。
それでも良いと仰る方はどうぞ。
まずこの世界、人・獣・妖獣・妖魔・植物の区別なく、全てが卵果によって生まれてきますね。勿論麒麟も例外ではなく。
つまりこの世界でセックスは生命の営みとしての役割を果たしていません。
セックスでは子供が出来ないイコール、セックスをする必要がない。ではセックスは行われていないのか?
否、行われています。「月の影 影の海」の上巻ですでに娼館の存在が出て来ますから、それは疑いようがありません。また雁の前王・梟王が後宮に美姫を侍らしたともありますから、性的快感を求めてセックスが行われているのも事実と言って差し支えはありますまい。
ということは、この世界のセックスは「子供が出来ないだけで、私達と同じく性的快楽を得ることが出来、恋人・夫婦間で行われている」と言えるでしょう。
さて、ここで気になることが。
子供を得ることが出来ないのなら、何故あの世界の人はセックスをするのでしょう?
答えは性的快楽を得るため、思い人との一体感を得て幸福を感じる為、のどちらかだと思います。
理由はこの2つでありましょうが、では何故セックスを行うようになったのでしょう?
そもそも生物がセックスをするのは子孫を残す為です。
性的快楽はセックスを好んで行う為に生まれた快楽に過ぎません。子孫を残す方法が苦痛を伴うだけなら誰も進んで行わないでしょう。極端に言ってしまえば、性的快楽とは子作りを好んで行う為の餌、もしくは子作り行為の素敵なオマケです。
思い人との一体感を得て幸福を感じる、これもまず子作りありき、です。恋とはまず「この人となら強い子(子孫)を得ることが出来るだろう」という種族保存の本能から生まれた感情ですから。まぁ人間はその恋愛感情が本能から離れて同性等にも抱くようになりましたから一概に言い切ることは出来ませんが、発端はまずそれであった、ということで理解してください。
つまり、セックスと言う行為はまず繁殖という大前提の下行われる行為だということです。
しかしこの世界の繁殖は卵果で営まれます。鶏は卵を産みますが絶対に有精卵ではありません。繁殖が大前提の行為の筈なのに、この世界のセックスは繁殖が行われない大前提で行われているのです。これは一体どういうことなのでしょうか。
ここで思い出したのが、作中でも幾度かほのめかされていることでした。
「まるでこの世界は誰かが創った箱庭の世界のようだ」
と。
作中の何処で語られていたのかははっきりと覚えていませんが、少なくとも2、3度はこのように語られていたと思います。
もしこの世界が誰かが作った箱庭の世界だというのなら、上記の疑問は解決します。
この世界のセックスは、私達が行うセックスの形はそのまま残したまま、ただ繁殖と言う1点だけを抜き取ったようなのです。
セックスにおいて繁殖とは大前提、言い換えれば繁殖という目的がなければ生まれなかったであろう行為です。なのに生まれなかったであろう行為が生まれ、繁殖とは一線を隔して存在しています。
その理由こそが「誰かが創った世界だから」ではないでしょうか?
「誰か」は蓬莱の人間と同じ人間を創り出したけど、そこで繁殖はセックスではなく卵果という手段を取ることにしたのだ、と。そう考えれば切り離せない筈のセックスと繁殖が切り離されていることにも納得できます。
勿論この説にも幾つかの疑問が残ります。
何故繁殖を卵果を使って行おうと決めたのか、何故必要でなくなったセックスという行為を残したのか、等々。
が、それらの疑問は、それこそ「誰か」に問うしかないでしょう。
まず本当にあの世界が誰かによって創られたのかどうかも確かめなければなりませんしね。もし「誰か」によって創られたのなら納得がいくけど、「誰か」によって創られたのでなければ、全く別の理由を考え出さないといけませんし。
少し話が逸れます。
セックスが繁殖の為に行われていないあの世界。
ということは、以下のことは一体どうなってるんでしょうか。
・男性が射精の際に出している物は一体何?
(精液、のはずですが。そもそも受精が有り得ない以上、精液とはまた別の物なのでしょうか。生物皆無精子症? それとも精液ではあるけど受精しないだけ?)
・男性の体に精巣という内臓器官はあるのでしょうか?
(精子が必要でない以上、精巣も必要でない訳で。必要でない内臓器官は退化していてもおかしくないですよね。類人猿から人間に進化する際に尾がなくなったように、精巣がなくなっていてもおかしくないのでは?)
・女性に月経はあるのでしょうか?
(妊娠しない以上は毎月卵子を子宮に排出する必要もなく、つまり月経もない可能性は高いですね)
・女性に卵巣・子宮は存在するのでしょうか?
(精巣と同文。もし月経がなければ子宮も存在しない可能性が高いですね)
結論もオチもないまま「王と麒麟編」に続きます。