「日番谷くん、現世に行くって本当?」
「ああ、まぁな。ったく…」
「嫌なの?」
「任務自体は構わねぇよ。同行する奴らが問題なんだ」
朽木、阿散井はまだいい。松本も1人なら問題ない。
が、こいつらに斑目や綾瀬川まで加わって、無事平穏に事が運ぶ筈がないだろ!
「…ちょっと癖のある人たちだもんね」
「ちょっとか? 雛森、お前本当にちょっとだと思うのか?」
「えーと…」
わざとらしく目をそらすなっつーの。
別に任務内容は構わねぇ。軽く考えられる問題じゃねえし、遅かれ早かれの問題でいつかは他の隊長格も現世に来ることになるだろう。今回は斥候も兼ねて俺が出ることになったってだけだ。
…俺達の役割は斥候が主だが、出来るなら俺達だけで終わらせたい。これ以上戦いが激しくならないために――また雛森が刀を持つようなことにならないために。
「…あの、ね。日番谷くん」
「ああ?」
「現世に行ったら…その、あ…、あのね、…あ、…の…」
「…」
「…ごめん。…何でもない。気をつけてね、怪我なんかしないで」
「分かってる」
何を言いかけたのか、考えるまでもない。
ガキにするみたいに頭を叩いてやったら、雛森はもう、と口を尖らせた。
長年抱いてきた憧憬はそう簡単に消えるものじゃない。きっと雛森は今でも願ってるんだろう。あれは全部嘘だったんだ、と。
あの出来事全てが何かの間違いで、雛森の悪夢で、本当の藍染は造反なんかしないで無事でいるんじゃないか、と。
そんなことは有り得ないと分かっていても、願ってしまうんだろう。
「…じゃあな。もう脱走すんなよ」
「しっ、しないよ! もう…!」
痛い所を突かれた時のガキみてぇな顔は昔から変わらない。どうかこのまま変わってくれるな、と思う。
ぎ、と拳を強くする。雛森を裏切って利用した藍染が許せない。アイツは今でも雛森を苦しめ続ける。
そして雛森を救えない俺自身の情けなさも許せない。
慰めることも出来ないなら、せめて戦ってやる。
それしか出来ないなら、それだけを絶対にやり遂げてやる。
これ以上雛森が悲しまないように――。
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日番谷隊長フィーバーで御座います。
(言われなくても分かってるから)
先週からの日番谷隊長の登場で私の心はパラダイスです。ああ、制服姿もお似合いで…抱き締めたい…ッ!(本気)
で、現世に出発前の日番谷隊長と雛森ちゃんでしたー。
…推敲無しの一発書きだから、突っ込みどころが山ほどありますね…。
近い内にちゃんと書き直そうと思います。隊長の作品をいい加減なままにしておくなんて許せないわ…!(笑)
・ハリーとキエル
先に目覚めるのは半々くらい。2人とも朝は強いだろう。特にハリーは職業柄もあって。
2人とも相手の寝顔を眺めるのが大好き。特にキエルはハリーの知られざる素顔を独り占めしている感じがするので。
朝1番のおはようのキスが習慣になっている2人。きっと何十年たっても新婚気分。
・ロランとディアナ
ディアナ様は日昇ると同時に目覚めるけど、きっとベッドでまどろんでいる。ロランが「朝食出来ましたよ」と呼びに来るのを待って起床。
ロランは夜明けと同時に目覚めて夜更けと同時に就寝しそう。朝ごはんも昼ごはんも晩ごはんも敬愛するディアナ様のために心を尽くします。
・ジョゼフとフラン
ジョゼフはシドじいさんとの長年の放浪生活で、夜明けと同時に起きるのが習慣付いている。フランが起きる時間にはもう朝食の準備は万端。赤ん坊の世話だって慣れました。
フランは朝の用意をいつもしてくれるジョゼフに感謝しながらも、一度くらいは旦那さんよりも早く起きて朝食を作る若奥様をやってみたい、と思っている。
「貴方は残酷な人だわ、ハウル。どうして全部自分で背負い込もうとするの?」
「全部だなんてとんでもない。僕は君を守りたいだけさ。ソフィー、愛する人を守りたいと思うことの何処がいけないんだ?」
「守りたいと思うことは間違ってないわ。だけど貴方は私だけを安全な所において、自分のことは省みようとしないんだもの。貴方は私がどれだけ心配しているのか分かっていないのよ。私だけが安全でも全然嬉しくないわ…!」
「君が安全だと分かっているからこそ、僕は戦えるんだ。君が安全な所で待ってくれている、僕の帰る場所がある、それがどれだけ嬉しいことか分かるかい? もし君が僕の知らない所で傷付いているかと思うと、僕は心配で心配で死んでしまうよ!」
「それなら私を遠ざけないで、いつでも傍にいさせて。私は貴方に守られっぱなしは嫌なの。私は貴方を守りたいのよ、ハウル」
「ああソフィー、僕は今だって充分君に守られているよ。僕は君と出会って救われた。ずっと逃げ続けていた無為な生活だったのに、君という誰よりも愛しく思える人を見つけられたんだから。僕は君がいるだけですくわれているんだよ、ソフィー」
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オチなし。
かなり前に殴り書きしたハウルとそフィーの会話です。
かなり好きなのに全然書いてないな、ハウソフィ。もっとらぶらぶな2人も書きたいのですが。
・アスランとカガリ
カガリの方が朝は強そう。でも寝坊するカガリも可愛い(どっちだ)
アスランが早く目覚めた時は新妻の可愛い寝顔に見惚れて朝から良い気分。
カガリが先に目が覚めた時は静かに身支度を始めようとするけど、アスランが抱き込んでいるからベッドから出られない(笑)
・ディアッカとミリアリア
ミリアリアの方が早起き。いつも旦那はお寝坊で、かわいい奥さんに怒られながら起きる。
だけど本当は旦那さんの方が早起き。こっそり奥さんの可愛い寝顔を愛でたり、可愛い奥さんに怒られながら起こされるのを楽しみにしている(笑)
朝ごはんの用意は当番制。
・キラとフレイ
キラは朝は弱い。だけどフレイはもっと朝は弱い。
結局2人とも目覚まし時計に怒鳴られてのお目覚め。
朝食の支度は主にキラ。奥さんはその間身支度中。身支度前のすっぴん姿はたとえ旦那にだって見せたくない、可愛いフレイの女心。
・イザークとラクス
イザークは常に定時に就寝、定時に起床。寝坊などはしません。
ラクスは眠れる時はのんびり眠っていたい。平日は2人とも目覚ましの直前に目が覚めるけど、休日は昼まで寝ているラクスを眺め、1人可愛い奥さんに心安らいでいる旦那さん。
・レイとメイリン
レイさんは目覚ましの5分前に起床。レイさん用の目覚まし時計は鳴ったことがない。
メイリンは朝弱し。時間ギリギリになっていつもレイさんに起こされる。朝食の支度をしたくてもギリギリだからいつもレイさんに任せてしまう。
「えっ、嘘! もうそんな時間!?」と慌てるメイリンの可愛らしさを見たいが為にレイさんが時々目覚ましを止めていることを、メイリンは知らない。
本当に、いいの…?
君も、って手を差し出してくれた人は、女の子みたいに綺麗な顔立ちの人だった。
ラクス様やアスランと一緒にいるから、この人もラクス様と同じ志の人なんだと思う。
あたしのことを知らないわけがないでしょうに、ついさっきラクス様に銃を向けたあたしに、どうしてこんなに自然に手を出せるの?
…あたしは、この手を取ってもいいの?
ラクス様達と一緒に行ってもいいの?
ずっと怖かった。
あたしは、もう、用済みなんじゃないかって。
アスランが議長に追われたみたいに、あたしも殺されるんじゃないかって。
「偽者のラクス・クライン」は、もう要らないんじゃないの、って。
だから、サラの言葉に乗った。
ラクス・クラインがいるからあたしは必要ない、それならラクス・クラインが消えてしまえば、あたしは「ラクス」になれる。
本当にそれでいいのって思っていても、サラを拒むだけの力もなかった。
そうしてあたしは…。
なのに、どうして。
どうして、あたしを助けてくれようとしてくれるの…。
いいの?
あたしはこの手を取ってもいいの?
あたしを「あたし」として認めてくれる人たちの所に行っても…、
許されても…いいの…?
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大分遅れましたがミーアさんなお話。
キラが手を差し出したのは意外でした。アスランが誘うかな、と思ったので。
キラやカガリがミーアさんへ抱いていた感情とかも書きたいなぁ。