小話帳

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 基本的に書きなぐったブツの収納場所。オチのない話も有り。
 Fate(原作が18禁)とエロっちぃ話はネタバレ機能で隠してます。

  アヴェンジャーとバゼット
2006/07/16 ◆ Fate(型月)
 犯りたい。

 おれの前で無防備に寝てるこの女を犯りたい。ま、死んでんだから無防備なのは当たり前だけどな。
 こいつはまだ死んでるが死姦も嫌いじゃない。むしろ好きだ。突っ込んだ穴がどんどん冷たく固くなっていく。締め付けっつーより死後硬直で固くなっていく穴に無理矢理押し込んでメチャクチャにするのは堪らない。死体にぶちこむのは気分がいい。死んで尚汚されるどころか、死んだから汚されるってのがいい。そいつの体をすり身にするよりももっと根本から壊した気分になれる。こいつにも突っ込んだらさぞかし気持ちいいだろうよ。
 それに、こいつは死んでない。いや本当に死んだんだけど。今は蘇生してる最中だ。さすがの俺も蘇生中の女に突っ込んだことはない。冷たくて固い体がどんどん熱く柔らかくなっていくんだ、それを膣で感じたらどーなるよ。うわ、腰振らなくてもそれだけでイッちゃいそう。いいねぇ、ヤッてみたいねぇ。

 目が覚めた時突っ込まれてたらどんな反応するかねぇ? しかも尻だったりしたらどうよ? 憤死しかねないな、こいつなら。

 仕事上経験があるっつってたけど、あのうぶな反応からして、こいつは処女じゃないってだけで経験は浅い。もみくちゃにしてやったらさぞかし楽しいだろうよ。物慣れない女をいたぶるのはかなりクるし、おまけにこいつはかなりのいい女だ。でけー乳も顔も性格も見事に俺好みのジャストミート。マジ犯りてぇ。
 でもおれ自分で言っちゃったんだよなー、あんたは犯らないって。あー勿体ないことした。あんなこと誓うんじゃなかった。せっかくいい女が目の前に寝てるのにオアズケだぜ? それも何回目だよ。結構な回数死んでるからな、その度に生殺しにされるおれの身にもなれってんだ。人殺してスッキリしたくてもこいつは不必要な殺人はするな、なんて言うし。あーストレス溜まる。

 …とか言ってる内に、そろそろこいつも目覚める頃だ。
 さっさと起きろよ、マスター。さもないと喰われちまうぜ?



    ===========

 「hollow ataraxia」よりアヴェンジャーとバゼット。この2人大好きなんですよ。
 いや本当、この2人のエロを本編中で見たかった…。本当に見たかった…!

 にしても死姦とか普通に書いちゃってるけど、いいのか俺。
 18禁どころか25禁あたりにした方が良かったんじゃ、とビビってます。すみません本当に問題な話書いて。でもきっとアヴェンジャーならば死姦も大好きなはず。
(お前はアヴェンジャーをどんな目で見てるんだ)

  花札1(凛とアーチャー)
2006/07/15 ◆ Fate(型月)
 Fate/hollow ataraxiaより。


「ねえ、アーチャー。貴方いつ花札なんて覚えたの?」
「…? どういう意味だ? すでに記憶にはないが、知識として持っているからには英霊になる前に覚えたんだろう」
「でも、貴方士郎より巧いじゃない」
「そもそも私とあの小僧とは厳密な意味では違う存在だと前にも言ったはずだが?」
「そうだけど、花札には一日の長があるって言ってたし」
「…それは言葉のあやというものだ、凛。第一ああいったカードゲームの類はいかに駆け引きをするかで勝負が決まるものだ。勝負駆け引きの経験で私とあの小僧では比べものにならん」
「ふぅん、そういうものかしら」
「そういうものだ。それに、私とあの小僧は違う存在だ、と言っただろう。もしかしたら英霊になる前に花札の特訓でもしたのかもしれんだろう」
「…特訓…? アーチャーが、花札の…?」
「可能性の話だ。本気に取るな」



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 「hollow ataraxia」の体験版の花札より。
 何でそんなに花札が出来るんだよアーチャー、と思ったのでした。

 ところで、私はアーチャーを「アチャさん」と呼ぶ癖があります。
 何故でしょう。アーチャーや弓でなく「アチャさん」。誰に言われたわけでもないのにいつの間にか自然とそう呼んでました。どうしてだろーねー、アチャさーん?

  少女
2006/07/04 ◆ 種・デス種
 これは夢だ。





 もしこれが映画なら、物凄い轟音が耳を劈いていると思う。だけどこれは現実で、ここは真空の宇宙だから、何の音もしない。
 サイレンス映画みたいだって思う。大昔映画が開発されたばっかりの白黒で音も無い映画。セリフは字幕、音は映画館に雇われたオルガン奏者が曲を添えていたという。じゃあ私のすぐ横に、セリフの字幕が出ているんだろうか。そんな馬鹿なことを思う。目の前の光景が現実でないはずが無いのに。
 無音でただただ崩壊していく。目の前のコロニーが。私たちが住んでいた、明日も明後日もずっと住んでいるはずだった、ユニウスセブンが。

『うそ…』

 回線がドリスの声を運んできた。うそでしょ、って言葉は誰に宛てたものでもなくて、ただの独り言だったんだと思う。それにもし誰かに応えて欲しくて言った言葉でも、誰も応える余裕なんか無かった。
 私も呆然と目の前の崩壊を見詰めていた。映画みたいだなんて、そんな馬鹿なことを考えながら。

「…っ!?」

 急に作業艇が激しく動き出した。動く、なんて軽々しい振動じゃない。ジェットコースターが無軌道に暴走したならこんな感じだろうか。
 後で教えられた話によると、これはユニウスセブンが崩壊した余波が私たちのいた方向に押し寄せてきたからと言うことだ。私でも少し考えたら判りそうなことだけど、この時の私はとにかく体をぶつけないように手すりに掴まるのが精一杯だった。
 開きっぱなしの回線から悲鳴が聞こえてくる。当然だ。ドリスもパメラもジェフリーも先生も、きっと私も叫んでた。

 そして間もなく悲鳴は聞こえなくなった。
 その代わりに聞こえて来たのは金属が壊れる音。コロニーの破片が飛んで来て作業艇にぶつかる音。ベキバキって皆の作業艇が壊れる音。穴から空気が漏れ出す風の音。真空に晒されて人体が破裂する音。集音マイクに血や内臓がぶつかる音。友達が死んでいく音。断末魔の叫びとしか言い様が無い友達の声。

 回線は静かになった。何も聞こえない、何も伝えない。だってもう伝えるものがないから。ここには私だけになったから。
 ユニウスセブンにいたお父さんもお母さんも友達も先生も皆死んだんだ。

 これは夢だ。そう思おうとした。現実でしかないのに。
 これは夢だ。そう信じたかった。確かに私は皆が死んでいく音を聞いたのに。


 私は地獄の音を聞いたんだ。






 汗だくで気持ち悪い目覚め。もう何ヶ月も経つのに相変わらずこの夢を見るし、この夢に慣れることも無い。
 いつになったら慣れるんだろう。慣れる日なんて来ないんだろうか。だとすると随分と救われない。
 それともこれは義務なんだろうか。たった1人生き残った私が皆の死んだ瞬間を忘れてはいけないんだ、と。

 時計を見た。5時前。まだ起床時刻には早いけれど寝直す気にもなれない。私はタオルを引っ掛けてシャワー室に向かった。
 非常灯で薄暗い廊下で私はあの呪文を繰り返した。


 これは夢だ。



   ===============

 皆さん「誰だ?」と思ったことでしょう。ごめんなさい、オリジナルキャラクターです。

 以前から私が「種・デス種を自分なりに設定やら何やらを立て直して1から書き直したい」と言っているのをご存知の方もいらっしゃるでしょう。実際に書く気は今の所無いのですが、一応設定だけは考えていまして。その設定の中で生まれたキャラクターなのですよ。
 生まれたからには日の目を見させてあげたい親心(?)で、一作書いてみました。続き(?)を書く予定はないです(笑)


 蛇足ですが、名前も出なかったこの少女の簡単なプロフィールでも。実際はもっと細かいところまで考えてますが、さすがに長くなるので(笑)


 キラヴェント・サークダルト。
 愛称・キヴァ

 ユニウスセブンの唯一の生き残り。核が打ち込まれた時は真空での作業艇実習でコロニーの外に出ていた。友人達が衝撃に巻き込まれて死んでゆく中を1人生き残り、友人達が死んでいくのをずっと聞いていた。
 救出された後はアプリリウス市で政府の保護下に入る。「ユニウスセブンの生き残りが悲しみを乗り越えて戦う」と政府の広告塔として利用されていると知りつつもそれに反抗する気力も持てず、なすがままにアカデミーに入校・卒業し、ザフト・クルーゼ隊に入隊する。
 エース級のパイロットにでもなった方が政府には都合が良かったが、生憎と彼女にパイロットとしての素質は無く、モビルスーツのシステムエンジニアである。実際の経験も無い彼女が精鋭と言われるクルーゼ隊に入隊が決まったのも政府の特別扱いである。
 追悼式典などでラクスと知り合い、友人になる。ラクスを通じてアスランとはアカデミーに入校以前から顔見知り。年が近いと言うこともあってクルーゼ隊ではアスラン達パイロットと親しくしている。他の隊員達は「ユニウスセブンの生き残り」にどう接すればいいのか戸惑っていて彼女に親切だがよそよそしい。

  成分分析を各キャラクターでやってみた(種・デス種編)
2006/04/17 ◆ 種・デス種
・カガリ・ユラ・アスハの成分解析結果
カガリ・ユラ・アスハの76%は理論で出来ています。
カガリ・ユラ・アスハの10%は媚びで出来ています。
カガリ・ユラ・アスハの8%は鉄の意志で出来ています。
カガリ・ユラ・アスハの4%は白インクで出来ています。
カガリ・ユラ・アスハの2%は花崗岩で出来ています。
 理論が4分の3ってのがちょっと変な感じ(笑) むしろ8%の鉄の意志と交代したらちょうどいいのでは。
 しかし白インクと花崗岩ってのは一体…。

・アスラン・ザラの成分解析結果
アスラン・ザラの32%はむなしさで出来ています。
アスラン・ザラの25%は明太子で出来ています。
アスラン・ザラの24%は陰謀で出来ています。
アスラン・ザラの13%は気の迷いで出来ています。
アスラン・ザラの4%は大人の都合で出来ています。
アスラン・ザラの1%は回路で出来ています。
アスラン・ザラの1%は運で出来ています。
 3割がむなしさですか。しかも4分の1が明太子って。気の迷いや大人の都合ってのが、振り回され気質な彼を如実に表しているような気がしてならない(笑)
 アスランには24%も陰謀なんて器用な成分は入ってないと思うよ(笑)

・キラ・ヤマトの成分解析結果
キラ・ヤマトの68%は微妙さで出来ています。
キラ・ヤマトの25%はミスリルで出来ています。
キラ・ヤマトの5%は心の壁で出来ています。
キラ・ヤマトの2%は勢いで出来ています。
 …うーん、確かに奴の半生は微妙な感じで流れてきたが…。しかもミスリル(伝説上の銀)ですって。何だか偉そう。
 デス種に入ってからは勢いで突っ込んで行ったような感じがするから、実に見事な構成だったのではないかと(笑)

・ラクス・クラインの成分解析結果
ラクス・クラインの60%は血で出来ています。
ラクス・クラインの15%は歌で出来ています。
ラクス・クラインの8%はミスリルで出来ています。
ラクス・クラインの5%は魔法で出来ています。
ラクス・クラインの4%は希望で出来ています。
ラクス・クラインの3%はカルシウムで出来ています。
ラクス・クラインの3%はやらしさで出来ています。
ラクス・クラインの1%はマイナスイオンで出来ています。
ラクス・クラインの1%は蛇の抜け殻で出来ています。
 何だ、他のキャラに比べてこの成分の種類の多さは。
 血が60%って…多いですね、ラクス。実は意外と血の気が多い人なのか…?
 歌が15%あったことに納得。はっはっは、そうか体の成分にちゃんと入ってるのか(笑)
 ミスリル・魔法・希望ってあたりが凄い。
 しっかし、カルシウムとかやらしさとかマイナスイオンとかは意味不明。蛇の抜け殻っつーのが最高に意味不明だわー。ラクスが財布の中に蛇の抜け殻を入れてお金が溜まるお呪いをしてるのって想像できないんですけど(笑)

・シン・アスカの成分解析結果
シン・アスカの60%は見栄で出来ています。
シン・アスカの23%はハッタリで出来ています。
シン・アスカの7%は月の光で出来ています。
シン・アスカの4%は媚びで出来ています。
シン・アスカの4%は利益で出来ています。
シン・アスカの1%は宇宙の意思で出来ています。
シン・アスカの1%はカルシウムで出来ています。
 見栄とハッタリと媚びと利益…忙しい奴だな、シン。
 月の光に宇宙の意思って辺り、サイコな人とゆー感じがしますよオイオイ。宇宙の意思って何処かのウィナー家の坊ちゃんみたいだな。
 カルシウムはしっかり取れよ。

・ルナマリア・ホークの成分解析結果
ルナマリア・ホークの69%はスライムで出来ています。
ルナマリア・ホークの15%は成功の鍵で出来ています。
ルナマリア・ホークの8%は気の迷いで出来ています。
ルナマリア・ホークの3%は気合で出来ています。
ルナマリア・ホークの1%は株で出来ています。
ルナマリア・ホークの1%は砂糖で出来ています。
ルナマリア・ホークの1%は運で出来ています。
ルナマリア・ホークの1%は利益で出来ています。
ルナマリア・ホークの1%は黒インクで出来ています。
 7割近くもスライムってどうよ…。
 成功の鍵を探して気合で運と利益を掴むんだ、ルナマリア。ファイトー。株で金を稼いで砂糖で栄養を補給して黒インクでメモを取るんだー(意味不明だよ)



 他のキャラクターは気が向いたら。

  一騎と総士
2006/03/11 ◆ 蒼穹のファフナー
 えー…その、…すみません。
 「十二国記」のパロディです…。「ファフナー」と「十二国記」の両方を知っていないと意味不明…。
 そして私の乏しい記憶に頼って書いてるので、詳細は非常に怪しいです。

 それでもよろしければどうぞ。

 一騎は走った。我武者羅に走った。
 一騎は今自分を突き動かす衝動の理由を知らない。何故こんなに必死になっているのか、自分でも分かっていない。だが一騎は走らずにいられなかった。
 夜の黄海は危険だ、それは一騎にも重々分かっている。だがそんなことは何の抑止力にもならなかった。
 汕子と傲濫の静止も振り切った。一騎は汕子と傲濫を振り切って初めて、自分が転変したのだと気付いた。
 どうやって麒麟の姿に転変したのか、そしてどうしたら人の姿に転変できるのか。ずっと悩み続けていたそれらの方法を一騎は瞬時に理解した。理屈ではない、これは一騎の――麒麟の本能だ。本能とは考えて身に付くものではない。自分の内にあるものを気付けるか否か、それだけだ。今まで一騎は気付けなかった、そして今は気付くことが出来た。それだけなのだ。
 そして、気付けたからこそ一騎は走ることが出来る。この世界に存在する何よりも早いその脚で、ただ己が目指す人の所へと。

 混じり気のない漆黒の毛並みは艶々としており、僅かな月光を反射して夜の闇の中でも輝いて見えた。闇夜の黒ではなく黒真珠の黒だ。
 「彼」の一行の者が一騎を見つけた。妖魔を警戒して言葉少なになっていた一行が瞬時に騒然となる。皆が皆、一騎を見上げた。頂の上から一行を見下ろす黒麒の姿を。
 手の平の先すら見失ってしまいそうな闇の中で、一騎はただ一点だけを見つめた。一騎が目指して来た人物、一騎が会いたいと願った人物、そして、一騎がこれから罪を犯す人物。
 一騎がその前までやってくると、「彼」――総士の驚愕と歓喜が混じった表情がよく見えた。
 一騎はこれから総士を騙し、世界を裏切るのだ。

「転変出来たのですね、泰麒。素晴らしい」

 一騎が転変を解くと同時に総士から袍が被せられた。その袍は未だ少年の域を出ない一騎には大きい。跪くと更に大きく見えて――まるで袍の塊が総士に跪いているようにも見えた。
 一騎が総士の爪先に額を付けると、それまで騒然としてた周囲が水を打ったような静寂に包まれた。

「御前を離れず…」

 これは罪だ。王でない人に跪き、王でない人を王と偽るなど。

「勅命に背かず…」

 この人に抱いた恐怖は未だに消えない。確かに優しい人なのに一騎には理解できない怖さがある。親しみ易く一緒にいて安心できるというのならこの人よりも李斎の方がよっぽど。

「忠誠を誓うと」

 なのに、会いたいと思う。総士の傍にいたいと思う。
 その思いが何なのか、一騎には分からない。ただ耐えられない。もう総士に二度と会えないなど。
 だから一騎は罪を犯す。

「…誓約申し上げる」

 誰もが息を呑んだ。実質は数秒だったその沈黙も一騎には何時間にも感じられた。
 やがて一騎を抱き上げた腕の優しさに、一騎は――震えた。

「…よく言ってくれた…!」

 総士は感極まりない表情で一騎を見上げた。一騎は喜びの表情を作ることも真実を告げることも出来ず、俯いて顔を逸らす。その不自然さに総士も誰も気付かない。皆新たな王の誕生を祝っている。

「…総士、」

 一騎を抱き上げる腕はただ優しくて、一騎を見上げる瞳はただ穏やかで。
 総士から離れたくないばかりに総士を殺すことになる恐怖に、一騎は、泣いた。



   ============

 はい、一騎=陽子、総士=景麒のパロディだと思った人は手ぇ上げて!(笑)

 一騎=泰麒、総士=驍宗様のパロディでした。
 何となく…そう、何となく。このシーンが一総で書けそうだなーと思ったので書いてみました(笑)

 これは続きません…てか、続けません(笑)
 だってどうやって続けろって言うの。他のキャラクターもバカスカ出さないと無理でしょ。誰が誰を演じるの?(笑)